アーバンテラス茶屋町

先日、梅田の建築群を改めてきちんと見に行きました。最初は斜めに走る鉄筋コンクリートの柱が特徴的な『アーバンテラス茶屋町』です。かねてより北山孝二郎氏設計の建築ということは知っていましたが、改めて見ると多くの発見がありました。

この場所から徒歩3分くらいの場所に北山孝二郎氏の実の兄である安藤忠雄氏が設計した『チャスカ茶屋町』があります。『チャスカ茶屋町』も斜めに走る鉄筋コンクリートの柱が特徴的な建物で、この近距離にRCで同じ意匠の建築があるのは偶然ではないように感じました。

両氏の仲は分かりませんが何かしらの影響などがあったのかもしれません。

この斜めの柱はランダムではなく均等に斜めに傾いています。阪急電鉄の電車内からもこの建物のファサードが見えるので、宣伝効果もあるかもしれません。

特徴的な形や構造の商業施設は月日が経つにつれて空きテナントになっていくようなイメージがあります。しかし、この建物はしっかりと全てのテナントが埋まっており、この日行った時にも新しいテナントの内装工事らしきものが行われていました。

この建物は一見敷地内に1つの建物のように見えますが、3つの同じくらいの規模の建物に分かれています。写真の通り建物間は窓が出ていることによって隣接する2つの建物が呼応しているように感じます。

建物が3つに分割されている正確な理由はわかりませんが、よく梅田を利用する私の印象としてはこの細い小道はタバコを吸う若者や強面の人の待ち合わせなどあまり明るいイメージの使われ方をしてないように感じます。

外から店内を見るときちんと中の柱も斜めになっており、構造的に斜めの柱が使われています。

この写真の店とは別の店に入って見ましたが、間仕切りなどがされていて斜めの柱が隠れており、あまり特徴的な印象は受けませんでした。テナントを使っている人にとっては斜めの柱は逆に邪魔なのでしょうか。上手く使えば面白い空間になりそうなのですが。。

表の明るいイメージとは一転して、路地からは少し薄暗いイメージを感じます。この入り組んだところでお兄さんたちがたまっているのをよく見かけます。

建築情報

設計:北山孝二郎+K計画事務所
施工:竹中工務店
郵便番号:〒530-0013
所在地:大阪府大阪市北区茶屋町15−22
電話番号:06-6376-6621

建築狩り

大阪在住。独学で二級建築士を取得しました。現在はデザインや建築に携わっています。関西を中心にデザインや建築の情報や勉強のノウハウについて書いていこうと思います。

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