チャスカ茶屋町
『アーバンテラス茶屋町』を見た後、徒歩数分の距離にある『チャスカ茶屋町』を見に来ました。『アーバンテラス茶屋町』と同様外周部分には斜めに走るコンクリートの柱が特徴的で、低層部分にはMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店が入っています。
安藤忠雄建築研究所が設計したのは外装部分のみで内装やレジデント部分の設計は別の会社が行っています。
書店の入口はコンクリートの庇が大きく出ており、力強い印象を与えます。人の流れの中に入口があり、ふと店内に入ってしまいそうな雰囲気です。
店内の意匠は別店舗のジュンク堂書店と同じようなデザインであまり建築的魅力は感じられませんでした。
MARUZEN&ジュンク堂書店は地下1階から7階まで入っており、ありとあらゆる種類の書籍を読むことができます。蔦屋書店と比べると空間の質などよりの本の種類で勝負ということでしょうか。
しかし、吹き抜け周辺は安藤忠雄氏のコンクリートを感じ、斜めに走る柱が木漏れ日のように店内に優しい影を落としており、外部と内部の境界を柔らかなものにしています。
書店を含む外周部分には階段がぐるぐると回遊するようになっていますが使用禁止になっています。外階段を使って人が書店の店内を巡るともっと魅力的になると思うのですが、そういう目的に作られていないのでしょうか店内からも出ることはできません。
建築情報
設計:安藤忠雄建築研究所(基本設計)
施工:鹿島建設
郵便番号:〒530-0013
所在地:大阪府大阪市北区茶屋町8-34